私は投資が好きです。
資産推移を見るのも好きですし、マネーフォワードで資産が増えていくのを見るのも楽しいです。
でも、ここまで投資や資産形成を真剣に考えるようになった一番の理由は、趣味だからではありません。
家族のためです。
妻のことが大切で、子どもたちのことも大切です。
だからこそ私は、お金の不安で家族の幸せが削られるような人生にはしたくないと思っています。
特に子どもたちには、将来「お金がないから」という理由だけで人生の選択肢を狭めてほしくありません。
いい大学に行って、いい会社に入って、安定した人生を送る。
もちろんそれもひとつの道だと思います。
でも、本当にやりたいことが別にあるのに、お金の不安のせいで諦めるしかない。
そんな人生にはしてほしくないと思っています。
だから私は、ただ自分の老後資金を作るためだけではなく、家族の未来の自由度を上げるために投資をしています。
目次
私が投資をするのは、家族の幸せを守りたいから
私は、投資は人生を豊かにするための手段のひとつだと思っています。
お金そのものが目的ではありません。
大切なのは、人生を豊かに幸せなものにすることです。
そのために必要なのが、安心です。
そして、その安心を支える大きな要素のひとつが資産だと思っています。
資産があれば、
- 急な出来事があっても慌てにくい
- 働き方の選択肢を持ちやすい
- 家族に何かあったときにも対応しやすい
- 目先のお金のためだけに無理な判断をしにくい
つまり、資産は単なる数字ではなく、家族の人生に余白を作るものだと思っています。
私はこれまで、投資は自分の安心を増やす行為だと考えてきました。
でも今は、それだけではありません。
家族の安心を増やす行為でもあると思っています。
子どもにお金の不安を背負わせないために考えたこと
子どもの将来を考えると、多くの親はこう願うと思います。
- いい大学に行ってほしい
- いい会社に入ってほしい
- 安定した人生を送ってほしい
その気持ちはよくわかります。
でも、その願いが強くなりすぎると、子どもに大きなプレッシャーを与えることもあると思います。
勉強して、いい学校に行って、いい会社に入って、立派な大人になってほしい。
一見すると正しいように見えますが、その先にあるものが本当に本人の幸せかどうかはわかりません。
現実には、いい会社に入っても仕事が合わないこともあります。
無理をして精神を病んでしまうことだってあります。
だから私は、子どもに必要なのは「親が考える正解の人生」を押しつけることではなく、自分の人生を選べる状態を作ってあげることではないかと思うようになりました。
そのためにできることのひとつが、資産形成だと思っています。
世代をまたぐ投資をシミュレーションしてみた
今回、自分の考え方を整理したくて、親・子・孫まで含めた資産形成シミュレーションを作ってみました。
見たかったのは、単純に「投資でいくら増えるか」ではありません。
- 親が築いた資産を子どもに少しずつ移していくとどうなるか
- 子どもも同じ考え方で積立投資を続けたらどうなるか
- さらに孫世代まで考え方が受け継がれたらどうなるか
つまり、家族の中で投資の考え方がつながっていくと、未来はどう変わるのかを見たかったということです。
今回のシミュレーション条件
今回のシミュレーションは、考え方の方向性を見るための簡易版です。
- 年利5%で運用できると仮定
- 私は60歳まで積立を継続
- その後は積立を止め、子どもたちに年間110万円ずつ贈与
- 子どもたちは23歳からその年間110万円を30年間積立投資
- さらに孫世代にも同じ考え方を引き継ぐ前提
- 私は100歳で死亡する前提
もちろん、現実には税金や制度変更、運用成績のブレ、家族構成の違いなど、さまざまな要素があります。
それでも、「こういう考え方をすると何が起きるか」を見るには十分意味のある試算だと思っています。
グラフで見ると、世代をまたぐ投資の威力がよくわかる
まずは、今回作成したシミュレーションのグラフを見てほしいです。
グラフで見ると、1世代だけでも投資は十分強いのですが、2世代目、3世代目とつながることで、伸び方の意味がまったく変わってきます。
これは特別な投資法を使っているわけではありません。
やっていることは、長期分散積立投資を着実に続けているだけです。
それでも、時間が長くなること、そしてゼロからではなく途中からスタートできることで、結果は大きく変わってきます。
私はこのグラフを見て、複利がすごいというより、複利を活かせる状態を家族でつないでいくことがすごいのだと感じました。
23歳から年間110万円を積み立てれば、60歳で1億円を超える
今回シミュレーションをしていて、かなり大きな気づきがありました。
子どもが大学卒業後の23歳から、贈与税のかからない年間110万円を使って積立投資を続けると、年利5%の前提で60歳時点にちょうど1億円を超える形になります。
この数字を見たとき、かなり衝撃がありました。
なぜなら、これは言い換えると、親が子どもの老後資産をかなりの部分まで用意できるということだからです。
多くの人は、老後資金は自分でなんとかするものだと考えると思います。
もちろんそれが基本だとは思います。
でも、親が長い時間を味方につけて資産を築き、その一部を子どもに渡しながら、同時に投資の考え方も伝えていけるなら、子どもはゼロから老後資金を作らなくて済む可能性があります。
これは、子どもの将来の負担を大きく軽くする考え方だと思いました。
妻の一言で、この考え方の本質がわかった
この話を妻にしたときに、すごく印象的だった言葉がありました。
「子どもの将来について、親の責任が軽くなった気がする」
最初に聞いたとき、なるほどと思いました。
そして、その通りだと思いました。
ここでいう「責任が軽くなる」というのは、子どもへの愛情が薄くなるという意味ではありません。
むしろ逆です。
子どもを大切に思うからこそ、親として「立派な人生を歩ませなければいけない」と背負いすぎてしまうことがあります。
いい大学、いい会社、高収入、安定。
そういうものを子どもに求めたくなる気持ちは、多くの親にあると思います。
でも、もし子どもにある程度の資産的な土台を用意できるなら、そのプレッシャーは少し和らぎます。
親としても、「何が何でも安定したレールに乗せないと」と思い詰めなくて済む。
子ども本人も、「お金のためだけに無理をしなければいけない」という状態から少し離れられる。
この考え方は、親にとっても子どもにとっても、かなり大きな意味があると思いました。
子どもには、お金ではなく自由を渡したい
私が本当に子どもたちに渡したいのは、お金そのものではありません。
人生の自由度です。
資産があると、
- 無理に高収入だけを追わなくていい
- 本当にやりたい仕事を選びやすくなる
- 挑戦して失敗してもやり直しやすい
- お金の不安だけで人生の選択肢を狭めなくて済む
つまり、資産は自由を支える土台になります。
私は、子どもたちに甘えてほしいわけではありません。
努力すること、自立すること、社会の中で自分の力で生きることは、当然大切です。
ただ、そのうえで、お金の不安だけで人生を縛られてほしくない。
私はそう思っています。
渡したいのはお金だけではなく、そのお金を使いこなす考え方
もちろん、ただお金を渡せばいいとは思っていません。
せっかく資産があっても、考え方が伴わなければ、その資産は長続きしません。
私が子どもに伝えたいのは、
- 長期で考えること
- 生活水準をむやみに上げすぎないこと
- 投資と投機は違うこと
- 目先の値動きに振り回されないこと
- 資産は人生の安心につながること
こういった考え方です。
私は、長期分散積立投資は庶民ができる再現性の高い唯一の投資法だと思っています。
そしてそれを続けるためには、身の丈に合った生活をすることが絶対に必要です。
資産が増えたからといって調子に乗って生活水準を上げてしまえば、投資は続きません。
逆に、生活を整えながら投資を継続できれば、資産は時間とともに厚みを増していきます。
だから私は、子どもたちに「お金を残すこと」よりも、お金に振り回されずに生きる術を伝えることの方が大事だと思っています。
100歳時点でも、本人資産は約2.45億円残る想定になった
今回のシミュレーションでは、子どもたちに毎年110万円ずつ贈与を続けながら、それでも100歳時点で本人資産が約2.45億円残るという想定になりました。
贈与をしながらでも、長期運用の力で資産が大きく減らずに残る可能性がある。
ここにも、時間を味方につけた投資の強さを感じます。
ただし、ここで無視できないのが税金です。
相続まで考えると、税金の視点は避けて通れない
今回の考え方では、自分が100歳時点で持っている資産を、そのまま子どもたちに相続させるケースも考える必要があります。
別で整理した試算では、本人資産が約3.1億円あるケースで、子ども2人に相続する場合、相続税は約7,300万円という結果になりました。
つまり、相続の場面では資産のかなりの部分が税金として差し引かれることになります。
ここから見えてくるのは、
- 早い段階から少しずつ資産を移すことの意味
- 相続だけに頼らない設計の重要性
- 贈与と相続を分けて考える必要性
です。
このあたりは制度や家族構成によってかなり変わるので、税金の細かい話は別記事で整理した方がいいと思っています。
ただ、少なくとも言えるのは、世代をまたぐ資産形成は投資だけでなく、税金も含めて考える必要があるということです。
それでも、この考え方には大きな意味があると思う
税金がかかるなら意味がない、という話ではないと思っています。
むしろ私は、税金で一部が減ったとしてもなお、世代をまたぐ資産形成には十分意味があると感じています。
なぜなら、一度積み上げた資産と考え方は、ゼロには戻らないからです。
親が資産を築き、子どもがその意味を理解し、さらに孫へつなげていく。
この流れができれば、単発の相続や一時的な収入では作れない、長い時間を味方につけた資産形成ができるはずです。
私は、これを「お金を残す」というより、家族の幸せを守るための土台を残すことだと思っています。
まとめ
今回のシミュレーションを通して、改めて思ったのは、投資は自分ひとりのためだけにやるものではないということです。
長期分散積立投資は、我々のような普通の家庭でも再現しやすい投資法です。
そしてそれを家族の中でつないでいくと、ただの資産形成ではなく、家族全体の人生設計に近いものになってきます。
親が資産を築き、子どもに少しずつ移し、その考え方も伝えていく。
そうすることで、子どもはお金の不安だけで人生を縛られず、本当にやりたいことに向かいやすくなるかもしれません。
私は、家族を愛しているからこそ、この考え方にたどり着きました。
投資は人生を豊かに幸せなものにするための手段のひとつに過ぎません。
でも、私にとっては唯一無二の武器です。
そしてその武器は、自分ひとりの安心のためだけでなく、家族の未来を守るためにも使えるのだと思っています。