20代・新婚・金融知識がほとんどなかった頃の話
プルデンシャル生命の保険を契約したのは、20代の中頃でした。
結婚したばかりの新婚時代で、「家族を持った」という実感がようやく現実味を帯びてきた頃です。
きっかけは、大学時代の友人から久しぶりに来た連絡でした。
その友人自身が保険の仕事をしていたわけではなく、
保険のセールスマンを紹介された、という形です。
当時の自分は、投資の知識はほぼゼロ。
家計管理についても、深く考えたことはありませんでした。
それでも、
- 結婚した
- 家族を守らなければいけない
- ちゃんとした大人の選択をしたい
そんな気持ちだけは、やたら強かったと思います。
「保険なのに、元本以上が返ってくる」という説明
提案されたのは、
- ドル建ての「リタイアメントインカム」
- 円建ての保険
という2本立ての商品でした。
説明を聞いて、一番驚いたのはこの点です。
万が一の保障にもなりますし、
最終的には払ったお金より多く返ってきます
正直、
「そんな都合のいい話があるのか?」
と思いました。
なので、
それで会社は経営破綻しないんですか?
と聞いたのを覚えています。
返ってきた答えは、
保険会社は、顧客から集めたお金を運用して増やす仕組みです
という説明。
今なら立ち止まって考えますが、
当時は「なるほど、そういうものか」と受け入れてしまいました。
「ご家族を守るための商品です」という言葉
最終的に背中を押されたのは、この言葉でした。
新婚で、これから家族ができる方に向けた商品です
ご家族を守るための保険です
責任感を強く刺激されました。
「家族のために、ちゃんとした選択をしている」
そう思いたかったんだと思います。
気づけば、毎月5万円以上を払い続けていた
実際の支払額は、
- リタイアメントインカム:約36,000円/月
- 円建ての保険:約15,700円/月
合計で、月5万円以上。
さらに、
10年経ったら「支払えなくなった」と連絡してくれれば、
そこからは払わなくても大丈夫です
元本は増え続けます
という説明もありました。
今思うと、
かなり曖昧で、正直よく分からない話です。
ただ当時は、
「そういう仕組みなんだろう」
くらいの理解で、疑問を深掘りすることもなく支払いを続けていました。
マイホーム新築をきっかけに、初めて本気で見直した
転機は、マイホームの新築でした。
住宅ローンを考える中で、
お金の現実と真正面から向き合わざるを得なくなった。
そこで初めて、
保険の返戻金予定表を引っ張り出し、
自分でシミュレーションしてみました。
「家族を守る金額」になっていないと気づいた
まず目についたのは、補償内容です。
死亡時の保障は、せいぜい1,000万円程度。
その数字を見て、
初めてリアルに想像しました。
もし自分が死んだら、
- 葬式代
- 各種手続きにかかるお金
- 当面の生活整理のための支出
これらは確実に発生する。
1,000万円からそうした費用を引いたら、
実際に家族の生活に使えるお金はいくら残るのか?
冷静に考えると、
生活費としては数年で底をつく金額です。
「家族を守るため」のはずだったのに、
本当に守れるのか?
このとき初めて、
真剣に不安になりました。
投資として見ても、納得できる数字ではなかった
では、資産としてはどうか。
返戻金の利回りを計算してみると、
年2%前後。
補償としても十分とは言えず、
投資としても高いリターンではない。
どちらの役割として見ても、
中途半端だと感じました。
元本割れを承知で、解約を選んだ
悩んだ末、
ドル建てのリタイアメントインカムは解約しました。
元本割れすることは分かっていました。
それでも、
このお金をこのまま置いておくより、
投資に回した方が有意義だ
そう判断したからです。
ただ正直に言うと、
数年コツコツ払い続けたお金が、
ほとんど何のサービスも受けられないまま減って返ってきたのは、
かなりショックでした。
今も払い続けている、解約できない保険
一方で、
**円建ての保険(月15,000円ほど)**は、
60歳まで解約できない仕組みになっており、
今も払い続けています。
正直に言えば、
- 保障が手厚い掛け捨て保険に入り直す
- NISAやiDeCoに回す
そうした方がよかったと、
今でも強く思います。
振り返って思うこと
この話は、
プルデンシャル生命や保険会社を批判したいわけではありません。
契約したのは、間違いなく当時の自分です。
ただ、
- 内容を十分に理解しないまま
- 「家族のため」という言葉に背中を押され
- 毎月5万円以上の固定費を持った
この判断は、
今振り返ると軽率だったと感じています。
最後に
これは、ひとつの失敗談です。
正解を押し付けたいわけではありません。
ただ、
「家族を守るため」と言われたときこそ、
一度立ち止まって、
本当に守れるのかを数字で考える必要がある。
今は、そう思っています。
この経験は、
固定費の考え方そのものを見直すきっかけにもなりました。
固定費全体についてどう考えているかは、
別の記事でまとめています。
▶︎ 固定費の見直しで、家計はここまで変わった