これからの暮らしに、安心の芯ができた話
家を買うかどうかを考え始めたとき、正直いちばん怖かったのは「今の支払い」ではありませんでした。
この先、家族の幸せを確実なものにできるのか。そこが見えなくて不安だったんです。
だから私は、誰に言われたわけでもなく、自分なりにExcelで家計シミュレーションを作り始めました。数字を並べるためではなく、将来の見通しを持つためです。
家計シミュレーションのExcelは、結果として私にとって未来のお金の不安を小さくする「お守り」であり、迷ったときの「羅針盤」になりました。たとえば、こういうことが「落ち着いて」できるようになりました。
- 住宅ローンを、納得して組めるようになった
- 投資信託が一時的に暴落しても、狼狽売りしにくくなった
- 旅行や家具、車の買い替えなどの大型出費を、気持ちよく払える場面が増えた
- 子どもたちが私立の高校・大学に進む選択肢を、現実的に持てるようになった
- 自分の老後で、子どもたちに金銭的な負担をかけない道筋が見えるようになった
この記事を読むメリットはシンプルです。未来の不安を減らしながら「今」を大切に使える状態を作れます。そのための手順とテンプレを用意しました。
【図解0:この記事で到達するゴール(2グラフ)】
・収支の見える化(収入=折れ線/支出=積み上げ棒)
・資産推移(貯金のみ=点線/資産運用含む=実線)
※2枚を並べて、この記事のゴールを最初に見せます
余談:保険のプロに見せたら、同じ構造でした
当時、住友林業経由で紹介されたソニー生命のライフプランナーと面談したことがあります。そこで「将来の見通し」をグラフで説明されたのですが、構造が私のExcelとほぼ同じでした。
「実はもう自分で作っています」とその場で見せたところ驚かれ、後日、冗談半分ではなく保険営業への誘い(ヘッドハンティングのような話)まで受けました。
言いたいのは、私がすごいという話ではありません。「見通しをグラフで持つ」という考え方は、プロの現場でも使われる王道だということです。だからこそ、安心して取り入れてほしいと思っています。
まず全体像:家計シミュレーションはSTEP1〜5で作ります
家計シミュレーションは、いきなり作るよりも順番を意識したほうがうまくいきます。私は次の流れで考えています。
- STEP1:今を知る(家計簿を作って現状を把握する)
- STEP2:未来を予測する(将来イベントを調べて、収入・支出を見積もる)
- STEP3:家計シミュレーション(この記事)(グラフで見通しを作る)
- STEP4:投資を活用したシミュレーション(投資も織り込んで比較する)
- STEP5:常にメンテナンス(年1回 or イベント時に更新する)
【図解1:STEP1〜5の全体フロー】
STEP1→STEP2→STEP3→STEP4→STEP5 を矢印でつなぎ、この記事のSTEP3を強調します
内部リンク(公開済/予定):
- [内部リンク:STEP1 家計簿で今を知る(既存記事)]
- [内部リンク:STEP2 未来を予測する(学費・メンテ・給与・年金)(今後記事)]
- [内部リンク:STEP4 投資を活用したシミュレーション(今後記事)]
- [内部リンク:STEP5 家計シミュレーションをメンテナンスする(今後記事)]
この記事でやること:グラフ2枚で「判断できる状態」を作ります
このSTEP3で目指すのは、未来を完璧に当てることではありません。大事なのは、判断できる状態になることです。
ここで確認したいのは次の2つです。収支の形がどうなっているか。そして投資を一切見込まなくても、現金(預金)だけで資産が底を尽きないか。これをグラフ2枚で見える化します。
重要な前提:まず「投資を見込まない安全ライン」を確認します
家族を守るという意味で、私が最初に確認するのはここです。投資のリターンを前提にして家計をギリギリに組むのは、私は少し怖いと感じています。
投資は長期で見ればプラスを期待しやすい一方、途中で大きく上下します。生活の土台を「投資の成果ありき」で組むのは危険だと思っています。だから、STEP3ではまず「投資なし」で安全ラインを確認します。
投資を織り込んだ比較(利回りの置き方や上振れの見通し)は、STEP4で別記事として整理します。
→[内部リンク:STEP4 投資を活用したシミュレーション(公開後ここにリンク)]
【図解2:考え方は2段階(まず守る→次に伸ばす)】
①投資なし:資産が底を尽きないか(STEP3)
②投資あり:上振れも含めて見通しを持つ(STEP4)
※階段図で示します
テンプレ配布:STEP3用のExcelを無料で使えるようにしました
読むだけで終わらせないために、テンプレを用意しました。入力してグラフを見るだけで、将来の見通しが持てる形にしています。
【テンプレ配布】
ダウンロード:[ここにExcelのDLリンク/ボタンを設置]
ボタン文言例:「STEP3テンプレをダウンロード(無料)」
【図解3:テンプレのシート構成(どこを見るか)】
Excelのシートタブが見えるスクショ
・00_入力(ここだけ埋める)
・01_年次サマリ(収支グラフを見る)
・05_資産推移(資産推移グラフを見る)
※この3つだけ赤枠で強調します
グラフ①:収支の形をつかみます(収入=折れ線/支出=積み上げ棒)
最初のグラフは、赤字をゼロにするためのものではありません。家計の波形をつかむためのものです。
収入を折れ線、支出を積み上げ棒(生活費/住宅/教育/その他)で表します。この形にすると、教育費の山がいつ来るか、住宅関連の負担がいつまで続くか、支出が収入を一時的に上回る年があるかが一目で分かります。
赤字の年があっても、それ自体は珍しくありません。大切なのは、赤字が見えている状態で「準備できるか」「致命傷にならないか」を判断できることです。
【図解4:収支の見える化グラフ】
テンプレ「01_年次サマリ」のグラフをスクショし、吹き出しで
①折れ線=収入 ②棒=支出 ③棒が線を上回る年=一時的に赤字になり得る(備えの目安)
を示します
グラフ②:資産の推移を見ます(貯金のみ=点線/資産運用含む=実線)
次に見るのが資産推移です。STEP3で最優先に見るのは点線(貯金のみ)です。投資を見込まない前提で、資産が底を尽きないかを確認します。
このグラフで見たいのは、点線がゼロに近づかないか。ここが安全ラインです。実線(資産運用含む)は参考として置き、詳しくはSTEP4で扱います。
【図解5:資産推移グラフ(点線/実線)】
テンプレ「05_資産推移」のグラフをスクショし、
①点線=投資なし(最優先) ②ゼロに近づかないか=安全ライン ③実線はSTEP4で詳しく
を示します
やり方:00_入力を年1行で埋めればOKです(年額ベース)
テンプレは、まず「00_入力」だけ埋めれば動くようにしています。入力は年額ベースで十分です。
- 世帯手取り(年額)
- 生活費(年額)
- 住宅関連(年額)
- 教育費(年額)
- その他支出(年額)
入力したら、見る場所は2つだけです。01_年次サマリで収支の形(グラフ①)を見て、05_資産推移で安全ライン(グラフ②)を見ます。
【図解6:00_入力のスクショ(ここだけ埋める)】
入力セルだけ薄い色、重要セルを赤枠で強調します
生活費の精度は「家計簿の年数」で決まります(最低1年、できれば2〜3年)
STEP3の精度を上げるうえで、一番効くのは生活費の精度です。私はマネーフォワードで家計簿を作り、そこから生活費を決めています。
家計簿データは最低1年分で傾向は掴めますが、できれば2〜3年分あると特別費(税金・家電・旅行・冠婚葬祭など)のブレも平均化できます。データが短いと、特別費が抜けて支出が少なく見積もられがちになります。
【図解7:家計簿データの必要年数】
1年→傾向把握/2〜3年→特別費のブレも吸収
を比較図で示します
関連:
- [内部リンク:STEP1 家計簿で今を知る(既存記事)]
- [内部リンク:家計簿アプリ(マネーフォワード中心)で“楽に続ける”方法(今後記事)]
まとめ:安全ラインが見えると、精神的にかなり楽になります
STEP3で最初に作りたいのは投資の成績ではありません。投資を見込まなくても資産が底を尽きない見通しです。
収支の形が見えて、点線(投資なし)がゼロに近づかないことが確認できると、不安はかなり小さくなります。結果として「今」を大切に使いやすくなります。
【図解8:得られるもの(5つ)】
冒頭の5項目をアイコン付きで示します(言い切りすぎず、背中を押す表現にします)
次の記事(予告):STEP4 投資を活用したシミュレーション
次はSTEP4として、投資を織り込んだシミュレーションを整理します。投資なし(点線)と投資あり(実線)で将来像がどう変わるか、利回りをどう置くか、暴落が来てもブレにくくなる「見え方」の作り方をまとめます。
→[内部リンク:STEP4 投資を活用したシミュレーション(公開後ここにリンク)]
最後に:STEP5で“お守り”は育ちます
家計シミュレーションは、一度作って終わりではありません。年1回(または大きなイベント時)に更新すると、どんどん信頼できる羅針盤になります。
→[内部リンク:STEP5 家計シミュレーションは常にメンテナンス(今後記事)]