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はじめに|未来の不安は「今」が見えないと増える
家のこと、教育費のこと、老後のこと。
家族がいると、考えるテーマが一気に増えます。
でも、いきなり未来を考え始めても、たいてい途中で止まります。
理由はシンプルで、「今の家計がどうなっているか」が見えないままだからです。
私もまさにそうでした。
「家を買うかもしれない」と意識した瞬間、
住宅ローンの情報、教育費、老後資金…と調べるものが雪だるま式に増えました。
でも、どこかで必ず戻ってくる問いがあります。
“で、うちは毎月いくら余ってるんだっけ?”
この問いに答えられないと、
将来の話はいつまでも「ふわっとした不安」のままです。
この記事では、家計管理の最初の一歩として
「家計を把握する」ための考え方を整理します。
節約術やアプリ比較より先に、土台を作ります。
この記事で伝えたい結論
結論はこれです。
家計を把握できると、不安は「感情」から「課題」に変わる。
家計簿(=家計の把握)は、節約のためというより
家計の現状を正確に知るための道具です。
そして、その「現状」が見えるようになって初めて、
家計シミュレーションが“現実の数字”で回るようになります。
家計簿は、言ってみれば
家族の将来を考えるための入口。
ここが曖昧だと、住宅・教育・老後の判断が全部ふわっとします。
その結果として、
収入−支出(黒字)が積み上がって、将来の安心につながる。
私はこの順番を大事にしています。
私がつまずいたポイント|家計簿を「続ける」のが無理だった
私は昔、家計簿をつけようとして挫折しました。
- レシートを集める
- 手入力する
- 分類する
- 振り返る
これ、仕事と家庭がある生活の中だと普通にきつい。
最初はやる気があっても、
数日抜けると一気に面倒になって、気づいたらやめている。
そしてまた不安になって、やろうとして、挫折する。
このループでした。
そこで考え方を変えました。
家計簿を“努力で続ける”のをやめて、
仕組みで“勝手にできるようにする”。
ここが転機でした。
家計把握で最初にやるべきことは「細かい家計簿」じゃない
最初から完璧な家計簿を作る必要はありません。
家計をこの3つに分けて見れば、まず十分です。
- 入ってくるお金(収入)
- 出ていくお金(支出)
- 残るお金(余り)
家計の把握って、突き詰めるとこの3つだけです。
把握すべきはこの3つだけ
1)毎月いくら入ってきているか(手取りベース)
収入は「額面」ではなく、実際に使える 手取りで揃えます。
- 夫の手取り
- 妻の手取り(ある場合)
- 児童手当など(定期的に入るもの)
最初は「月平均」でOK。
ボーナスは後で扱えば大丈夫です。
2)毎月いくら出ていっているか(固定費と変動費)
支出は最初から完璧に分類しなくていいです。
まずは大きく2つ。
- 固定費:家賃/住宅ローン、保険、通信費、サブスク
- 変動費:食費、日用品、外食、レジャー、被服
固定費が見えるだけで、家計は一気に安定します。
3)毎月いくら残っているか(「増えた額」で見る)
ここが一番大事です。
「いくら貯金した」ではなく、
**口座や資産が“実際にいくら増えたか(または減ったか)”**で見ます。
- 月末の預金残高が増えた分
- 生活費として使っていないお金がどれだけ残ったか
- (必要なら)証券口座も含めた“全体の増減”
家計把握の目的は、
「使った金額を全部当てる」ことではなくて、
最終的にいくら残るかを把握することです。
まずは「ざっくり把握」でいい(完璧主義は敵)
家計管理が続かない最大の理由はこれです。
最初から完璧にやろうとする。
最初のゴールはこれで十分。
- 収入:月の手取り合計が言える
- 支出:月にいくら使ってるか±1万円で言える
- 余り:月にいくら残るか言える
ここまでできると、
家・教育・老後の話が初めて「現実」になります。
私が強く推したい方法|家計簿は「自動化」して時間を取り戻す
ここからが私の結論です。
家計簿に時間をかけるのはもったいない。
その時間は、本来もっと価値のあることに使うべきです。
- 家計シミュレーション
- 住宅購入の検討
- 家族との相談
- 将来の選択肢を増やすための整理
家計簿は目的ではなく、入口です。
入口で体力を使い切ると、肝心の意思決定ができません。
だから私は、家計簿は 自動でできる状態を作るのが正解だと思っています。
Money Forward MEを推す理由|「家計簿が勝手にできていく」から
私が強く推したいのが、
Money Forward MEのような 連携型の家計簿アプリです。
理由は単純です。
- 銀行口座
- 証券口座
- クレジットカード
- キャッシュレス決済
これらを連携すると、
入出金の記録が勝手に集まって、家計簿が半自動で完成していくから。
証券口座も連携しておくと、
生活費だけでなく **資産全体が増えているか(または減っているか)**まで
まとめて確認しやすくなります。
👉 導入手順や連携の注意点は
「Money Forward MEを使った家計の見える化」の記事で詳しくまとめます。
キャッシュレスは「ゼロ現金」ではなく「主要支出を寄せる」
キャッシュレス比率を上げるのは効果が大きい。
でも、現金をゼロにする必要はありません。
現金は生活していればどうしても発生します。
- 会社の飲み会の会費
- 自治会の集金
- 現金しか使えないお店での買い物
問題は「現金を使うこと」ではなく、
現金が増えるほど“手入力の回数が増える”ことです。
だからおすすめはシンプル。
- 日常の主要支出(食費・日用品・固定費)はキャッシュレス中心に寄せる
- 現金は“例外”として扱って、まとめて入力する(または月1回だけ調整する)
これだけで、家計簿は「頑張るもの」じゃなくなります。
生活水準は下げにくい。だから最初から「身の丈」にする
生活水準は、一度上げると下げにくい。
だから、家族の将来を安心にしたいなら
最初から「身の丈に合った生活」に寄せておくのが強いと思っています。
これは「我慢しろ」という話ではありません。
欲しいものには使う。
興味がないものには使わない。
たとえば服は、しばらく買っていないし、ほとんどユニクロ。
こういうメリハリがあると、家計は整いやすい。
私がこの考え方を大事にしている理由|家族の選択肢を守りたい
私がやりたいのは、投資の話をしたいからじゃありません。
家族が「お金のせいで選択肢が狭まる」状態を減らしたいんです。
家をどうするか。
子どもの教育をどうするか。
働き方をどうするか。
その判断を、安心してできる状態にしたい。
家計を把握することは、
そのためのいちばん現実的なスタートだと思っています。
次に読むなら、このあたりから
- 実際に家計を見える化したい人
→ 「Money Forward MEを使った家計の見える化」 - 将来の不安を数字で整理したい人
→ 「家計シミュレーションの考え方」 - 住宅費の考え方を整理したい人
→ 「住宅費|いくら借りられるかでは考えない」
おわりに|「把握できる」だけで安心は増える
家計を把握するって、地味です。
でも効果はめちゃくちゃ大きい。
把握できるようになるだけで、
- 不安が減る
- 家族と話し合いやすくなる
- 判断が早くなる
そして何より、
家族の未来を「なんとなく」じゃなく
納得して選べるようになります。